i-Construction(アイコンストラクション)とは
国土交通省による建設現場の生産性の向上を目的
『i-Construction』とは国土交通省は建設現場の生産性の向上を目的とした取り組みです。「ICT技術の全面的な活用(土工)」の取り組みを建設現場に導入することで、建設現場の生産性の向上を目的しています。現在の2次元による基準を、3次元データによる15の新基準に変更し新たな積算基準が導入されています。ICT活用施工を標準化、地域企業を対象とする工事では、「手上げ方式」(施工者からの提案)を基本的な考え方となります。
i-Construction(アイコンストラクション)の目指すもの
- 建設現場の生産性向上
- 賃金水準の向上
- 十分な休暇の取得
- 「安全性の向上」
- 多様な人材の活躍
- 地方創生への貢献
- 希望がもてる新たな建設現場の実現
※「i-Construction」は国土技術政策総合研究所の登録商標です。
i-Constructionの流れ
i-Constructionは、建設業界におけるICTを活用した新しい工法です。このプロセスは、効率的な計画、設計、施工、そして維持管理を実現することを目指しています。具体的な流れは以下の通りです。
UAV(ドローン)等による3次元測量
UAV(ドローン)を使用して、対象地域の高解像度空撮を行います。この測量により、地形や既存の構造物に関する正確な3Dデータを収集し、プロジェクトの初期段階での精確な情報を提供します。
3次元設計データによる設計・施工計画
収集した3Dデータを基に、詳細な設計と施工計画を行います。この段階では、土量計算や機械配置の最適化など、効率的な工程計画が可能となります。
ICT建設機械による施工
ICTを搭載した建設機械を用いて、設計データに基づいた正確な施工を実行します。これにより、作業の自動化と精度の向上が図られ、時間とコストの削減します。
検査の省力化
施工中及び完成後のデータを活用して、建設物の品質管理と維持管理を行います。3Dデータと連携したモニタリングシステムを通じて、建設物の評価や寿命予測が可能となります。

UAVによる3次元測量
UAV(無人航空機)による3次元測量は、i-Constructionプロセスの重要な部分です。この技術を使用して、大規模な土地や困難な地形も迅速かつ正確にデータを収集することが可能です。
カメラキャリブレーション
測量前に、使用するカメラのキャリブレーションを行います。これにより、撮影される画像の精度を保証し、後の解析での誤差を最小限に抑えます。
基準点設置と検定測量
測量地点において、GPSを用いた基準点を設置します。これらの基準点は、UAVが収集するデータの精度を確認し、地理的な位置情報を正確に反映させるために重要です。
UAV飛行とデータ収集
計画された飛行パスに沿ってUAVを飛行させ、高解像度の空中画像を連続して撮影します。UAVは、プリセットされたルートに従いながら地形の3Dデータを効率的に収集します。
データ処理と3Dモデル生成
収集した画像データから、専門的なソフトウェアを用いて3D点群データを生成します。このデータは、実際の地形や建造物の正確な3Dレプリカを作成するために使用されます。

基準点、標準点測量も自社で高精度、スピーディーに観測
デジタル無線搭載2周波GNSS受信機HiperVを2台導入。マルチGNSS受信機としてスタティック法、RTK法、ネットワーク型RTK法に対応しています。基準点間の見通しが効かない場所でも最速10秒で座標値を取得する事が可能となりました。
レーザースキャナーによる3次元測量
レーザースキャナーを利用した3次元測量は、i-Constructionプロセスにおいて重要な技術の一つです。この高精度な測量方法は、土木建設プロジェクトにおける地形や建造物の詳細な分析を可能にします。

「i-Construction」に対応するために弊社で使用している機器およびソフトは以下の通りです。
- UAV(ドローン)
- 3Dレーザースキャナー
- GPSソナーボート
- 2周波GNSS受信機
- トータルステーション
- デジタルカメラ
- 写真測量ソフトウェア
- 点群処理ソフトウェア
- 3次元設計データ作成ソフトウェア
- 出来形帳票作成ソフトウェア
- 出来高算出ソフトウェア
3次元測量メニュー一覧
Coresystem.inc
